金融リテラシーが高い人の特徴を10個厳選して紹介

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「将来のお金の不安を解消したい!」と思ったことはないでしょうか。
この記事では、投資歴10年のFPである筆者が、「金融リテラシーが高い人」が持つ共通の特徴を10個厳選。お金に困らないための思考法まで徹底解説します。

実は、金融リテラシーが高い人に共通する特徴は、「お金の習慣」です。
本記事を読めば、知識レベルのチェックから、具体的な実践ステップまで全てが解決。さあ、金融リテラシーが高い人の仲間入りを果たし、特徴ある素晴らしい人生を目指しましょう。

目次

金融リテラシー(マネーリテラシー)とは?

金融リテラシー(マネーリテラシー)とは、一言でいえば「お金に関する知識や判断力」のことです。金融庁では「金融経済教育において、最低限身に付けるべき金融リテラシー」を定義しており、現代社会を生きる上で不可欠なスキルとして位置づけられています。

具体的には、家計管理や生活設計、資産形成、金融商品の選択、ローンやクレジットの利用、年金制度の理解など、お金にまつわる様々な事柄を自分自身の判断で適切に意思決定できる能力を指します。人生100年時代といわれる現代において、将来にわたってお金に困らない生活を送るためには、この金融リテラシーが羅針盤のような役割を果たします。

金融リテラシーを高めるメリット

金融リテラシーを高めることには、多くのメリットがあります。最も大きなメリットは、将来の経済的な安定と精神的な余裕を手に入れられることです。収入と支出を正しく管理できるようになるため、無駄な出費が減り、計画的に貯蓄や投資を進められます。

また、金融商品やサービスの内容を正しく理解できるため、自分に合ったものを選択できるようになります。これにより、悪質な金融詐欺やトラブルから身を守ることにも繋がります。ライフプランに合わせた適切な資産形成を行うことで、漠然とした将来への不安を解消し、より豊かな人生を送るための土台を築くことができるのです。

高い人と低い人の違いを解説

金融リテラシーが高い人と低い人の違いは、単なる知識量の差だけではありません。お金に対する向き合い方や日々の行動習慣そのものに大きな違いが現れます。

例えば、金融リテラシーが低い人は、収支を把握しておらず「どんぶり勘定」になりがちです。目先の欲求に流されて衝動買いをしたり、将来設計が漠然としていたりします。一方、金融リテラシーが高い人は、自分の収入と支出を正確に把握し、予算を立てて行動します。将来の目標から逆算して、今何をすべきかを考え、貯蓄や投資を計画的に実行しているのです。

この違いは、日々の小さな選択の積み重ねによって、将来の資産に大きな差となって表れます。

金融リテラシーが高い人の特徴10選

金融リテラシーが高い人には、日々の行動や考え方に共通する特徴があります。これらは特別な才能ではなく、意識と習慣によって誰でも身につけることが可能です。ここでは、お金に困らない人生を送るための10個の具体的な特徴を解説します。

特徴1 収入と支出を正確に把握している

金融リテラシーが高い人は、毎月の収入と支出を数字で正確に把握しています。家計簿アプリや表計算ソフトなどを活用し、「何に」「いくら」使っているのかを明確に管理する習慣が身についています。これにより、無駄な出費を抑える改善策を立てることが可能になります。まずは自分の家計の現状を直視することが、資産形成のすべての土台となります。

特徴2 明確なライフプランと目標金額がある

漠然と「お金を貯めたい」と考えるのではなく、「いつまでに」「何のために」「いくら必要か」という具体的な目標を設定しています。例えば、「35歳までに住宅購入の頭金として500万円」「65歳までに老後資金として2,000万円」といった、ライフイベントに基づいた明確な計画と目標金額があるため、モチベーションを維持しやすく、計画的に資産を築くことができます。

特徴3 先取り貯金や積立投資を習慣化している

「給料が余ったら貯金する」という考え方では、お金はなかなか貯まりません。金融リテラシーが高い人は、給料が入ったらまず一定額を貯金や投資に回す「先取り貯金」を仕組み化・習慣化しています。会社の財形貯蓄制度や銀行の自動積立定期預金、証券会社の積立投資などを利用し、意志の力に頼らずとも着実にお金が貯まる仕組みを構築しています。

特徴4 お金の使い方に自分なりの基準がある

流行や他人の評価に流されて衝動買いをすることはありません。自分にとって本当に価値があるものを見極め、メリハリのあるお金の使い方をします。「価格」だけでなく、それによって得られる経験や満足度といった「価値」を重視し、自分なりの判断基準を持っています。価値を感じないものにはお金をかけず、大切にしたいことには惜しまず使うという、賢い消費行動が特徴です。

特徴5 経済ニュースや情報に敏感

世の中の経済の動きが、自分の資産にどう影響するのかを理解しています。そのため、日々の金利や株価、為替の動向、新しい金融サービスや法改正といった情報に常にアンテナを張っています。新聞やニュースサイト、経済番組などを通じて主体的に情報を収集し、自身の資産運用やライフプランに活かす習慣がついています。

特徴6 リスクとリターンの関係を正しく理解している

投資には必ずリスクが伴うことを知っており、「リターンが高いものはリスクも高い」という原則を正しく理解しています。「元本保証で高利回り」といった、うますぎる話は詐欺の可能性が高いと判断できます。自分の資産状況や年齢、価値観から「どこまでリスクを取れるか(リスク許容度)」を把握し、それに見合った金融商品を選択する冷静な判断力を持っています。

特徴7 分散投資の重要性を知っている

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言を実践しています。特定の資産に集中投資するのではなく、複数の資産に分けて投資する「分散投資」でリスクを管理しています。投資対象の「資産の分散(株式、債券など)」、投資先の「地域の分散(国内、先進国、新興国など)」、投資するタイミングをずらす「時間の分散(積立投資)」を組み合わせ、大きな損失を避ける工夫をしています。

特徴8 時間を味方につける複利の効果を理解している

利息がさらに利息を生む「複利」。アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだこの効果の威力を知っています。長期的な視点で資産を運用することで、複利の効果を最大限に活用できることを理解しているため、目先の価格変動に一喜一憂せず、コツコツと時間をかけて資産を雪だるま式に増やしていくことができます。早く始めるほど有利になることを知っているのも特徴です。

特徴9 税金や社会保険制度の知識がある

給与から天引きされる所得税や住民税、社会保険料について「ただ引かれるもの」と考えるのではなく、その仕組みを理解しています。そして、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制優遇制度を最大限に活用し、効率的に資産を増やします。また、ふるさと納税や医療費控除など、知っていることで手元に残るお金を増やせる制度を積極的に利用しています。

特徴10 自己投資を惜しまない

金融リテラシーが高い人は、自分自身の知識やスキル、健康こそが最もリターンの高い投資先であると考えています。将来の収入アップにつながる資格の取得やスキルの習得、人脈を広げるための交流、そして心身の健康を維持するための投資を惜しみません。これらは一時的な消費ではなく、長期的に自分を豊かにしてくれる「投資」であると捉えています。

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金融リテラシー診断で知識をチェック

ここまで金融リテラシーが高い人の特徴を解説してきましたが、「自分はどのレベルだろう?」と気になった方も多いのではないでしょうか。金融リテラシーを高めるための第一歩は、自分の現在地を客観的に把握することです。まずは簡単な質問に答えて、あなたの金融知識レベルを確認してみましょう。

まずは簡単なセルフチェックから

以下の10個の質問に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。深く考え込まず、直感で答えるのがポイントです。

  1. 先月の支出額を、項目別におおよそ説明できる。
  2. 自分の手取り月収と年収の金額をすぐに言える。
  3. 病気や失業に備え、半年分の生活費を預貯金で確保している。
  4. クレジットカードの分割払いやリボ払いは原則として利用しない。
  5. NISAやiDeCoの制度について、メリット・デメリットを説明できる。
  6. 「複利」の効果がどのようなものか、他人に説明できる。
  7. ふるさと納税や医療費控除など、税金の控除制度を一つ以上活用している。
  8. 加入している保険について、保障内容を十分に理解して自分で選んだ。
  9. 経済ニュースを週に1回以上はチェックする習慣がある。
  10. スキルアップや知識習得のために、年間で一定額以上のお金を使っている。

診断結果の見方と今後のアクション

「はい」の数を数えて、ご自身のタイプを確認してみましょう。

「はい」が8個以上だった方:金融リテラシー上級者タイプ

素晴らしいです。あなたの金融リテラシーは非常に高いレベルにあると言えるでしょう。家計管理から資産運用、自己投資までバランス良く実践できています。今後も継続的に情報収集を行い、知識をアップデートしていくことで、より豊かな人生を歩めるはずです。

「はい」が4~7個だった方:金融リテラシー中級者タイプ

基本的な知識と考え方は身についているレベルです。しかし、家計管理や資産運用において、まだ改善できる点が残されているようです。この記事の後半で紹介する具体的な方法を実践し、苦手な分野を克服することで、さらにお金に強い自分を目指せます。

「はい」が3個以下だった方:金融リテラシー初心者タイプ

今はまだ、お金に関する知識や習慣が十分ではないかもしれません。しかし、心配は無用です。ここがあなたの伸びしろであり、今が知識を身につける絶好の機会です。まずは「収支の把握」など、すぐに始められることから着手し、お金と向き合う習慣を作りましょう。

公的機関が提供する診断ツールも活用しよう

セルフチェックだけでなく、より客観的で詳細な診断も受けてみたい方には、公的機関が提供するツールの活用がおすすめです。信頼性が高く、体系的にご自身の知識レベルを測ることができます。

例えば、金融広報中央委員会(愛称:知るぽると)が運営するウェブサイトでは、正誤問題形式で金融知識を網羅的にチェックできる「金融リテラシークイズ」が公開されています。無料で誰でも利用できますので、「知るぽると 金融リテラシークイズ」と検索して、ぜひ挑戦してみてください。ご自身の得意分野や苦手分野を明確に把握するのに役立ちます。

金融リテラシーが高い人に共通するお金に困らない思考法

金融リテラシーが高い人は、テクニックや知識だけでなく、お金に対するブレない「思考の軸」を持っています。この思考法こそが、一過性ではない、生涯にわたってお金に困らない生活を実現するための土台となります。ここでは、彼らに共通する3つの思考法を掘り下げていきましょう。

消費・浪費・投資を区別する考え方

お金の使い方は、大きく「消費」「浪費」「投資」の3つに分類できます。金融リテラシーが高い人は、お金を支払う瞬間に、この3つのどれに該当するのかを無意識に判断しています。

消費:家賃や食費、水道光熱費など、生活に必要不可欠な支出。
浪費:見栄のための買い物や衝動買いなど、満足度が低く、生活に必要ではない無駄な支出。
投資:株式投資などの金融投資だけでなく、将来の収入アップにつながる書籍代やスキルアップのためのセミナー代といった自己投資も含む、将来の自分を豊かにするための支出。

彼らは、日々の生活から浪費を徹底的に排除し、その分を将来のための投資に回すという思考が習慣化されています。このシンプルな区別が、無駄遣いを防ぎ、着実に資産を増やすための第一歩となるのです。

商品ではなく経験にお金を使う価値観

高価なブランド品や最新のガジェットを手に入れた時の満足感は、残念ながら時間とともに薄れていく傾向があります。一方で、旅行で見た景色、大切な人と過ごした時間、新しいことを学んだ経験は、色褪せることのない思い出や知識として自分の中に蓄積されます。

金融リテラシーが高い人は、この違いをよく理解しており、モノを所有する「モノ消費」よりも、人生を豊かにする「コト消費(経験)」にお金を使うことを重視します。経験への支出は、長期的な幸福度を高める賢い投資であると知っているからです。これは単なる節約とは異なり、限られたお金を自分の幸福のために最適化する、極めて合理的な思考法と言えるでしょう。

他人と比較せず自分の価値基準で判断する

SNSを開けば、友人やインフルエンサーの華やかな生活が目に入り、つい自分の生活と比較して焦りや羨望を感じてしまうことはありませんか。こうした他人との比較は、見栄や劣等感からくる不要な支出の温床となります。

金融リテラシーが高い人は、他人のものさしで自分の価値を測りません。彼らは、自分にとって何が大切で、どのような人生を送りたいかという「自分軸」を明確に持っています。そのため、世間の流行や他人の評価に流されることなく、自分の価値基準に基づいてお金を使うべきか判断できます。他人と比較しないことで精神的な安定がもたらされ、自分の目標達成に必要なことだけに集中できるため、お金の不安から解放された豊かな人生を送ることができるのです。

FPが教える!金融リテラシーを身につけるための具体的な方法

金融リテラシーが高い人の特徴を知るだけでは、現実は変わりません。大切なのは、知識を学び、実際に行動へ移すことです。ここでは、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)が、誰でも今日から始められる金融リテラシー向上への具体的な4ステップを解説します。

ステップ1 家計簿アプリですべての収支を管理する

金融リテラシーを高めるための最初のステップは、自分のお金の流れを正確に把握することです。何に、いくら使っているのかが分からなければ、改善のしようがありません。そこでおすすめなのが、家計簿アプリの活用です。

「マネーフォワード ME」や「Zaim」といったアプリを使えば、銀行口座やクレジットカードを連携させるだけで、収入と支出を自動で記録・分類してくれます。まずは1ヶ月、すべての収支を可視化することから始めましょう。現状を直視することが、お金に困らない生活への確実な第一歩となります。

ステップ2 必要な知識やスキルをインプットする

家計の現状を把握したら、次はお金に関する正しい知識をインプットする段階です。闇雲に行動するのではなく、しっかりとした知識の土台を築くことで、判断ミスを防ぎ、より効果的な選択ができるようになります。

おすすめの書籍やメディアから学ぶ

お金の知識を学ぶには、良質な書籍やメディアの活用が効果的です。まずは初心者向けに分かりやすく書かれたベストセラー書籍を1冊読んでみるのがおすすめです。例えば、『本当の自由を手に入れる お金の大学』などは、貯蓄、投資、税金、保険といった幅広いテーマを網羅的に学べます。

また、YouTubeチャンネルや信頼できる経済ニュースサイトなどを活用し、体系的な知識と最新の情報をバランスよくインプットする習慣をつけましょう。正しい情報に触れ続けることで、自然とお金に対する感度が高まっていきます。

FP(ファイナンシャルプランナー)などの資格・検定勉強

より体系的かつ網羅的に知識を身につけたい方には、資格や検定の勉強がおすすめです。特に「FP技能検定2級」は、ライフプランニング、金融資産運用、保険、税金、不動産、相続など、生活に直結するお金の知識を幅広く学べるため、最初の目標として最適です。

また、一歩踏み込んで「資産形成コンサルタント」の資格勉強で金融知識を深めるのも良いでしょう。資格取得そのものが目的ではありませんが、「合格」という明確なゴールがあることで学習のモチベーションを維持しやすくなります。ここで得た知識は、一生役立つ財産となるでしょう。

ステップ3 少額から資産運用を始めてみる

知識をインプットしたら、いよいよ実践です。資産運用と聞くと難しく感じるかもしれませんが、大切なのは「習うより慣れよ」。まずは月々数千円といった、家計に負担のない少額から始めてみることです。実際に自分のお金で運用を経験することで、経済ニュースへの関心が高まり、リスクやリターンの感覚が肌で理解できるようになります。

新NISA(つみたて投資枠)の活用

資産運用を始めるなら、まずは「新NISA」の活用を検討しましょう。NISAは、投資で得られた利益が非課税になる非常にお得な制度です。特に「つみたて投資枠」は、金融庁が厳選した長期・積立・分散投資に適した商品が対象となっており、投資初心者でも始めやすいのが特徴です。毎月決まった額をコツコツ積み立てることで、時間を味方につけた資産形成が期待できます。

iDeCo(個人型確定拠出年金)のメリット

老後資金の準備を本格的に考えたいなら、「iDeCo(イデコ)」も強力な選択肢です。iDeCoは私的年金制度の一つで、NISAと同様に運用益が非課税になるほか、掛け金が全額所得控除の対象となるため、現役時代の所得税や住民税を軽減できるという大きなメリットがあります。ただし、原則60歳まで引き出せないため、あくまで余裕資金で、長期的な視点で取り組むことが重要です。

SBI証券iDeCoの公式サイトを見る

ステップ4 心強い専門家に相談する

ある程度の知識を身につけ、実践を始めた段階で、より具体的なライフプランや資産配分について悩むこともあるでしょう。そんな時は、一人で抱え込まずに専門家に相談するのも賢い選択です。

特定の金融機関に属さない独立系のFP(IFA)などに相談すれば、中立的な立場からあなたの状況に合わせた客観的なアドバイスをもらえます。自分一人では気づかなかった視点や、より効率的な方法が見つかるかもしれません。専門家の力を借りることは、時間と労力を節約し、より確実な資産形成へとつながる有効な自己投資と言えるでしょう。

まとめ

今回は、金融リテラシーが高い人の特徴10選と、その根底にある思考法を解説しました。
彼らに共通するポイントは、収支管理や明確な目標設定、そして自己投資を惜しまない姿勢です。

これらは決して特別な能力ではなく、誰でも身につけることが可能。
まずは家計簿アプリでの収支把握から始め、余剰資金の中で新NISAなどを活用した少額投資を検討してみてはいかがでしょうか。

著者
Yoshihikoのイラスト画像

Yoshihiko

ニュージーランドで2年間の語学留学を経験。帰国後は商社に入社し、現在まで約20年間勤務。企業経理を担当しながら、副業でWebライターとしての顔も持つ。趣味はゴルフと投資。金融ジャンルの知識を深めるため、2025年に2級FP技能士の資格を取得。自身のこれまでの経験や専門知識を活かし、幅広いジャンルの記事を執筆している。